談合やカルテルを監視する公正取引委員会が、にわかに脚光を浴びている。7月からは審査官の活躍を描くドラマの放送が始まった。独占禁止法を駆使して不正をただす公取委。作中では「弱小官庁」として描かれているが、実際はどうなのか。(米田優人)
複数のホテルの間でのウェディング費用をめぐるカルテルや、納入業者に対する下請けいじめ――。
7月にフジテレビ系列で放送が始まったドラマ「競争の番人」(月曜午後9時)は、こうした疑惑に、東大法学部を首席で卒業した理屈っぽい男性審査官と、実直で感情のまま動く女性審査官らが立ち向かうストーリーだ。作中では審査官らが「弱小官庁」としての悲哀をにじませる場面も。俳優の坂口健太郎さんと杏(あん)さんがダブル主演を務め、話題を呼んでいる。
公正取引委員会はどんな仕事をしているのか。本当に「弱小官庁」なのか。記事の後半では「ミスター公取」との声もあがる公取委OBに話を聞きました。
原作は作家の新川帆立(ほた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル